記事を分割するほどではないので、こまかいtipsを追記する。
気管カニューレの固定方法は病院によって決まっているだろう。
個人的には、何度も述べているように、咳をしたときにカニューレが抜けないことが最重要課題と考えているため、
1回目の交換まではカニューレを皮膚に縫い付けておく
カニューレに概ね付属しているひもを固結びにして、ほどけないようにする
のが良いと思う。
この固定に前後して、Yガーゼ(Y字状に切れ込みを入れたガーゼ)を皮膚とのあいだにクッションとして挿入する。
この順番に関してだが、やはりYガーゼの挿入は最後が良い。
その理由は2つある。
Yガーゼを先にはさもうとすると、固定されていないカニューレを持ち上げることになるため、やはりカニューレが抜けてしまう恐れがある。
ひもなどでがっちり固定して抜けなくなった状態で、ガーゼをなんとか挿入することで、圧迫止血になる。
書いていて、本当に細かいことだと思うが、気管切開でトラブルを起こすと本当に厄介だし、生命に関わることを強調したい。
脳外科になりたいドクターも、気管切開のトラブルで訴訟になったりすれば目も当てられないだろうから、慎重になるに越したことはない。
(文中意見に係る部分はすべて筆者の個人的見解である。)
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