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  • 執筆者の写真木村 俊運 @ 日本赤十字社医療センター

超予測力2

更新日:2018年6月27日

この超予測者にいたる筆者の以前の研究についても書かれている。


政治や経済のトレンド分析を行っている官僚や研究者、つまり本物のプロに"匿名で"、国内問題・国際問題、政治/メディアなどに関する予測を立ててもらった。


結論としては、その成績は「チンパンジーが投げるダーツ」レベルの精度だった。

(チンパンジーが投げるダーツって、原典はこれか...)


それでも、その対象の中で成績がチンパンジーレベルと多少良いレベルに別れた。


成績が悪いグループでは、自分の主義信条を中心とした考え方をするが、多少良かったグループでは他の意見も取り入れる柔軟性があったということ。


ああ、やっぱり柔軟に考えられた方がいいよね

しかし、この成績が悪かった、主義信条を中心に考える専門家像の方こそ、「なるほど!!」とうなずかざるを得なかった。



この頑固な専門家は「ゆずれない信条」を持っており、次に何が起こるか判断するときに常にそれを使おうとする。


思想信条をエネルギー源に、シンプルで隙の無い、明解なストーリーを作るので、聴衆は思わす引き込まれる。


単一の視点に依拠し、他の視点や、そこから生じる面倒な疑念・警告サインは一切考慮せず、「しかも」「その上」と自分が正しい理由を積み上げていく。


聞き手に安心感を与えるので、キャリアにはプラスに働く。


一方、もう片方のグループでは、何かが「確実」あるいは「不可能」と言うことを避け、「かもしれない」といったぼんやりとした表現を選ぶ傾向がある。

=テレビ向きでない。


予測,未破裂脳動脈瘤

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これ、本当にそう思う。特に仕事関連で多くて、苦笑せざるを得ない。


学会でも「絶対クリッピングの方がいいんだ!!」とか「絶対SRS」って言っている人の方が目立つし、聴衆が集まる。

臨床で「絶対」なんてあるわけないのは、当然みんな分かっている訳なので、これはもう半分演出なんだろうけれど、それが自然体でできるというのは、やはり才能。


良識的な人は、それと比べると遙かに「地味」。

(地味だから良識的ということでは、全くありませんが)


確かに聞き手に安心感を与える、というのは重要だと思った。


(文中意見に係る部分はすべて筆者の個人的見解である。)

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