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  • 執筆者の写真木村 俊運 @ 日本赤十字社医療センター

ビデオ編集の効用

更新日:2022年11月16日

脳外科の、特に顕微鏡手術では手術内容をビデオに撮って保存している。

(録画ボタンの押し忘れなどで記録がないと無茶苦茶怒られるので、レジデント諸君は注意)


ビデオを編集して学会で発表したり、大学病院などでは翌日のカンファレンスなどで手術の概要を提示したりする。


大学病院勤務の頃は、手術の後にへとへとになりながら、翌朝のために「ビデオテープ」と格闘したりした。

幸い、今は家庭用ビデオ同様、デジタルデータになっているので、編集作業は10倍以上楽になっている。


ビデオアーカイブとして保存することで、

  • 似たような症例を担当したとき、ビデオを見れば、どういうピットフォールがありそうかということも予想できたりする

  • また出会う頻度の少ない病気に遭遇したとき、ビデオで予習することができる。

3分程度に編集されたビデオであれば、それなりの本数を見てもめちゃくちゃ時間がかかるわけではない。

きちんとエッセンスを抽出されたビデオであれば、早送りで見るよりずっとためになる。


ただ、概してベテランの医者と若手の医者では、手術の興味があるところが違うので、この若手が編集したビデオをそのまま学会で使うことはあまりないのだが。



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手術の当日に行うのが良いのかどうかという点は別として、ビデオの編集には、"手術職人"としての成長にとって大きいメリットがあると思う。


アーカイブスとして役立つ編集を行うには、ある程度 手術の流れを把握し、キモの部分を入れておく必要がある。


経験が少なければ、結構な時間、同じビデオを見直さなければいけないが、それ自体が実は役に立つ。


自分より上手な術者のビデオであれば、道具の使い方などがアタマのなかにすり込まれ、そのうち自分でやっているような気になってくる。

また、少し上、くらいの術者の手術なら、真似すべき点と改善すべき点(自分だったらこうする)が必ずある。


また自分のビデオを編集してプレゼンする場合も、やはり役に立つ。


上山先生の言だと思うが、1番勉強になるのは自分のビデオ早送りせずに見る事だ。

そうすると、いかに自分が”ちんたら”やってるかを正視せざるを得ない。


編集していないビデオを1倍速で見て、自分の出来なさを確認し、次に気を付けることを考える。

これらの情報が含まれるように、粗くでいいのでシーンを抜き出して、自分用の10~15分程度の参考ビデオと、そこからさらにプレゼン用の3分ビデオを作ればなお良い。



脳神経外科, 手術, ビデオ
手術ビデオのノンリニア編集


昨今、時間外労働が問題になっているので、カンファレンス目的に この作業を強制するわけにはいかないが、自分の勉強のためにはやったほうがいいんじゃないのかな。


(文中意見に係る部分はすべて筆者の個人的見解である。)

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