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脳神経外科 木村 俊運のページ
脳外科手術をより安全に
顔面痙攣の手術治療
顔面痙攣
疲れ目などで、まぶたがピクピクする、というのは比較的多くの方が経験することだと思います(眼瞼痙攣)。
これとは異なり、通常、右か左の片側だけ、かってにウィンクするように目の周りが痙攣したり、口が同じ側の耳に向かって引っ張られるように痙攣するのが顔面痙攣(片側顔面痙攣)です。
人と話したり、緊張したりすると起こりやすい方が多いです。
脳神経外科で扱う病気の中では珍しく、命に関わる病気ではありません。
しかし、運転中に起こると、遠近感がつかみにくい、バックミラーが見えなくて困る(危険)という方もいます。
また、接客業、営業の方などで、商談中などにぴくぴくすると集中できないということで、受診される方もいます。
また、診察上はそれほど強い顔面痙攣ではなくても、やはり自分自身が気になるということで受診される方も多いです。
原因
顔面神経は、脳幹と呼ばれる脳の中枢部分から生えており、頭蓋骨の中を通り、前方に進んで、顔面の筋肉に命令を送るようになります。
顔面痙攣を起こしている方では、顔面神経が脳幹から別れる部分で、動脈が顔面神経を圧迫しています。
このために神経に異常な電気信号が出てしまい、その間違った命令が筋肉に伝わることで、顔面の筋肉が異常に収縮して、痙攣を起こします。
自然に良くなる?
痙攣が軽い方では、ときどき自然に良くなる方がいらっしゃいます。
しかし、顔面神経が脳幹からわかれる部分は、ちょうど「わきの下」のようにくぼんでいて、そこに動脈がはまり込んでいる方が多いです。
そのため、自然に良くなることは少ないと考えられます。
実際の顔面神経を圧迫している動脈(gif画像 )
(手術の動画の一部です。苦手な方はご遠慮ください)
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