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  • 執筆者の写真木村 俊運 @ 日本赤十字社医療センター

When (by Daniel Pink)

「僕は朝型だから」とか夜型人間という言い方はよく聞くが、自分自身がどの時間帯が一番仕事・勉強がはかどるか、なんとなく気付いている。

(ちなみに朝型(Lurky)と夜型(Owly)の他に中間型があり、朝型+中間型がmajorityである。)

いろいろなタスクを行わせる心理学の研究で、誰でも1日の中でperformanceの良い時間と、そうでない時間があることが分かってきた。


一説には、このperformanceの日内変動の差は、一番良い時間帯と悪いときとでは、飲酒前後の差ほどもある(Russel Foster, neuroscientist)ようだ。


そして、行う仕事によっても、どの時間にやるのがベストかが変わってくる


when, daniel pink
Everything is timing

例えば創造性は特に必要ないが、粛々と論理的に議論を詰めていって答えに至るような問題の場合、多くの朝型・中間型人間の場合には午前中の遅い時間から昼頃にかけてが最も相性がよい。

(論文の校正や、書類仕事はこの時間に行うのが良さそうだ。)


そしてこの能力は午後には低下してしまう。


しかしその一方で、創造性に関わる部分はこのような能力とは別らしい。


つまり、しかつめで間違い探しをする能力が低下して、理性により抑圧されない(できない)状況の方が洞察力や創造性が働くようだ。


(自分の仕事でいうと、(ちょっと難しめの)手術のプランを練るとか、患者さんの治療方針全体を考えることにあたるだろうか?)


本来、われわれはこの認知能力の日内変動を上手く使えるようにすべきだが、仕事の時間は”かっちり”しすぎていて、なかなか思うようにはならないものだ。


それでも、仕事の内容・性格によって時間帯の相性があるため、「もしかしたら、今やる方がよい仕事ではないのかも?」と自問してみることで、まったく仕事が進まない、ということを少しでも避けられるかもしれない。


(Chapter 1はこういった内容。)



(文中意見に係る部分はすべて筆者の個人的見解である。)

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