先日、Yahoo!個人に「低気圧で頭痛」なぜ起きるか医師が解説」という記事を書いた。
天気が悪かったり、悪くなりそうなタイミングで頭痛が起こったり、調子が悪くなったりする方はとても多くて、記事でも書いたように、日本全国で1000万人くらいいるらしい。
頭痛はその訴えで一番多く、必然的に脳外科の外来でも頻繁に遭遇する。
一方、気候をはじめ、外部の環境が身体に影響をおよぼすのは当たり前、というのが中医学や漢方の考え方のようであり、典型的な患者さんでは漢方薬がよく効くのも確かだ。
気圧の変化に敏感な人では、身体の水分バランスの不調があり、これが気圧の変化に対して敏感にしているらしい。
具体的な薬を挙げるのは問題があるものの、この水分バランスの不調を整える五苓散という薬は、典型的な天気頭痛の患者さんでは非常に効果があるので、医師に相談するとよいかもしれない。
ただしこのような利水薬(水分バランスを整える薬)も対症療法であって、バランスが悪くなる理由がある。
つまり、夏場に冷たいモノばかり食べたり飲んだりしたことで、胃腸が弱ってしまい、その結果として、水分の吸収・排泄がうまく行かなくなってしまうということ。
暴飲暴食とまではいかなくても、胃腸が弱っていることはあり、その具合に耳を傾け、いたわってあげることも大事です。
(文中意見に係る部分はすべて筆者の個人的見解である。)
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