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もやもや病の長期予後

  • 執筆者の写真: 木村 俊運 @ 日本赤十字社医療センター
    木村 俊運 @ 日本赤十字社医療センター
  • 2020年7月13日
  • 読了時間: 2分

しかももやもや病に対する手術方法は、三者三様で、頭蓋骨にたくさん孔を開けて、皮膚から血管が入るようにする方法(美容的には??)から、側頭部だけでなく、前頭部までいったん脳を露出して、広い範囲で皮膚・骨膜などからの血流を期待する方法までさまざまなのです。


もやもや病(moyamoya disease)というだけあって、長期に経過を見た報告がいくつか出ていますが、日本脳神経外科学会誌に出ていたreview。


Neurol Med Chir (Tokyo) 2018 Jun 15;58(6):240-246. doi: 10.2176/nmc.ra.2018-0026.


京都大学では、初回手術は比較的シンプルな直接+間接血行再建を行っているようですが、術後、長期(平均18年)に経過をみている58人のなかで、脳梗塞を起こされた患者さんが1人、脳出血を起こした患者さんが3人いた、ということでした。


また別のグループからの平均14年経過を見た観察研究では、172人中脳梗塞3人、脳出血が3人いたということです。



しかし、大人になってからの脳卒中の内、脳出血が2件起こっているのは留意すべきです。





 
 
 

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日本には、医療や社会保険もそうですが、性善説に基づいた仕組みがたくさんありますが、それが成り立つのは、自分の(心理的・時間的・経済的など)負担が小さい場合だけなのではないでしょうか。

 
 
 

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