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脳神経外科 木村 俊運のページ
脳外科手術をより安全に
診断
基本的には症状(痛みの起こり方、起こる場所など)から診断します。
症状から三叉神経痛という診断がついた場合、MRIを撮影することで、三叉神経に接触している血管や脳腫瘍がないかどうかを調べることができます。
典型的な三叉神経痛では「動脈が三叉神経に接触」しており、このような場合には手術治療が有効なことが多いです。
一方、症状は典型的な三叉神経痛だけれど、MRIでは明らかな異常はない、(「動脈の圧迫はない」)ということがあります。
その場合、
1. MRIの性能 (空間分解能)のため、実際には動脈が当たっているが、とくに三叉神経の一部がMRIで写っていない。
2. 動脈以外の原因がある。
a. 静脈が当たっている
b. 三叉神経の周りのクモ膜が(なんらかの原因で) ぶ厚くなり、そのために三叉神経にねじれが生じている
c. その他。
症状は典型的だが、"動脈の圧迫はない"という場合にも、手術による治療が有効な場合があります。
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