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再発三叉神経痛の手術

手術は三叉神経痛に対する根治的治療ですが、残念ながら100%必ず治るとは言えません。

三叉神経痛後に痛みが再発する方もいらっしゃいます。

たとえば

  • 手術中も三叉神経痛を引き起こす可能性のある部分は全て観察し、三叉神経痛が髄液のなかで浮かんでいるような状態になった。

  • 痛みが再発した後に撮ったMRIでも、三叉神経痛の周りには問題が無い。

という場合は、内服薬の再調整、神経ブロック、ガンマナイフなどの代替手段を考える方がよいと思われます。

但し、三叉神経痛は脳神経外科が扱う病気の中でも比較的稀な病気であるため、三叉神経痛の手術に"慣れていない"術者が行った手術の後、症状が再燃している場合には、本当の原因が取り除かれていなかったり、動脈が元の場所に戻って、症状を出している可能性があります。

​そのような場合には、再手術が有効なことがあります

​(但し、少なくともMRIで原因となる要因がありそうな場合に限ります)

再開頭手術は、初回手術と比べると難易度がずっと高くなるため、代替手段に期待できる場合には、相談の上、そちらをお薦めすることもあります。

再発三叉神経痛

代表的な患者さんの経過①

初回手術のテフロンが三叉神経に癒着していた方

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初回手術後3ヶ月で三叉神経痛が再燃。術者からは「手術は問題ないので心療内科を受診するように」言われた。

​→開業の先生からご紹介。

初回手術のテフロンと三叉神経が癒着しており、三叉神経の根元にも動脈が接触していた。

​術後、三叉神経痛は消失。

代表的な患者さんの経過②

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前医の初回手術後から半年で再発し、内服薬は眠くなるということで再手術された。

動脈の異動に用いたテフロン自体が三叉神経に癒着していた。

術後、三叉神経痛は消失。

(一時的な滑車神経麻痺が見られた)

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