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患者さんの希望で手術(?)

  • 執筆者の写真: 木村 俊運 @ 日本赤十字社医療センター
    木村 俊運 @ 日本赤十字社医療センター
  • 2018年6月15日
  • 読了時間: 2分

外科系の診療科では、このさき手術を予定している方のプレゼンテーションを行うこともあり、個別の患者さんの背景、手術治療が必要、もしくは望ましいと考えられる理由が説明される。


その際、他に合理的な理由がないのに「”患者さんの希望により”手術を予定しています」、というような説明をされると、「おかしい」と感じるし、場合によっては手術を延期したり、中止することもある。


手術治療も、意識がない若い方の緊急手術はともかく、患者さんの意向に沿う必要はある。


しかし「手術を希望するから行います」、とは違うはずだ。


手術適応, 脳外科手術
その手術、必要?

実際には内科的な治療もそうだが、手術にはリスクがある。

そのリスクに見合う治療なのか、よく検討し、患者さんと話し合ったのか?

リスクのことを十分理解されているか?


そもそも治療の必要性、もしくは得られるメリットについて、患者さんが理解しているか?

代替手段について十分理解できているか?



「患者さんの希望により(手術せずに)経過観察になりました」は"あり"だ。



手術は(血管内手術も含めて)、身体への侵襲・ストレスを伴うし、いのちに関わる状態であっても、十分な説明の上で、代替手段のメリットとデメリットを理解された上での決定は尊重されなければならない。


*******************


美容外科なら、二重まぶたにする程度なら、患者さんの希望で手術することがあるかもしれない。

しかし、それでも多くの場合はよく話をきいて、二重にしたい理由を知り、場合によっては埋没法(プチ整形)を試してみるということをしているのではないか?


(何より美容外科は自費診療であり、税金で賄っているわけではない。)



まったく患者さんの言うとおりにするなら、八百屋さんと同じでしょ。

「ニンジン下さい」「はい、ニンジン」みたいな

いや、八百屋さんだって、betterなものがあれば、そちらを勧めるだろう。


とくに予防的な目的の手術では、目の前のひとりの患者さんにとって、その手術が本当に有用なのかどうかを判断しなければならない。

それが無くなれば外科医はprofessionとは呼べないのではないか。


(文中意見に係る部分はすべて筆者の個人的見解である。)

 
 
 

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