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  • 執筆者の写真木村 俊運 @ 日本赤十字社医療センター

ブランド人になれ!


これも前LINEの田端信太郎氏の本。

会社の名前で仕事する社畜ではなく、会社内外から1本釣りされるように突き抜けたサラリーマンにならんといかんという内容。


そのためには情報を発信するなり、新しいプロジェクトに積極的に手を挙げるなりして、自分の認知度を上げるべしと説いている。


(このblogもそうだが) 個人が情報を発信する手段は多様かつ敷居が低くなっており、これを利用しない手はない。


田端氏自身も1日平均27件くらいtweetしており、時折炎上しているが、炎上しない奴は燃えないゴミだ、と中でも煽っている。

病院や医療業界は、広告規制はじめ、いろいろ規制があり、同じようには行かないだろう。

(それに、炎上している脳外科医に手術してほしいとは思えない…)


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しかし都内の脳外科診療(手術)の環境を考えると、参考になる点は多い。


都内の総合病院の多くには脳外科があり、人数は少ないのに当直までしている病院もある。

医者不足が問題になっている地方とは異なり、電車で数駅の範囲に複数のユニットが割拠している状況だ。

これが好ましい状況とは全く思わないものの、すぐに状況が変わるわけでもない。


また患者さんにとっては複数の選択肢があるというのは、必ずしも悪いことではない


脳外科の(予定)手術を受けるのに、「近いから」という理由で選ぶ患者さんはさすがに少なくなっていて、前職でも日赤医療センターでも、山手線近辺のいくつかの病院にセカンドオピニオンを求めていかれたり、あるいは紹介状を持ってきたりということがよくある。


どこかに書いたが、自分で手術できる患者さんの数なんてせいぜい数千人なので、他の病院のことなんて考えなくてよい、という意見もあるだろう。


しかし、どこか他の病院で手術を受けて経過が思わしくなく、その時点でセカンドオピニオンにいらっしゃる方もいる。

そのような方を何人も経験すると、とくに自分の十八番の手術後だったりすると、「どうしてそんなところで手術受けたの?」「もと早く、うちに来れば良かったのに」と思ってしまう。


そもそも、脳外科というスペシャリティーの魅力の一つは、治療における自分の寄与部分がすごく大きいところだ。

ということは、切れる脳外科医はまさにブランド人。

この手の本が刺さらない訳がない。


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以前、いっしょにはたらいているとき、森田明夫師匠に「ホームページで宣伝するなら、東大の准教授か病棟医長やった後にする方がよい」と言われたことがあった。

ポジショントークだったのかもしれないし、そういうアカデミックポジション目指して頑張れということだったのかもしれない。


しかし、もうそういう時代ではないし、テレビに出ているような脳外科に遠慮する必要はないというのが、間近に実際の手術を見て分かってしまったので、真っ当と思えることで言いたいことはいうようにしようと思っている。


ブランド人になれ,脳外科
会社→病院にすれば当て応用できることも多い。

(文中意見に係る部分はすべて筆者の個人的見解である。)


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